明日へつなぐ 未来をはぐくむ
一人ひとりにとって
今よりもっと良い社会を
2024年元日、石川県能登半島で最大震度7の揺れを観測した大地震が発生し、翌2日には羽田空港において滑走路上で航空機同士が衝突し炎上するという、お正月ムードを一変させる衝撃的なニュースが立て続けに飛び込んできて、日々平穏であり続けることの難しさ、そしていろいろな意味での「持続可能性」について考えさせられる1年のスタートとなりました。
能登半島地震では、私たちのグループ会社で石川県金沢市に本社を置き、医薬品卸売事業を担う株式会社ファイネスもその渦中にあり、社員や家族、社屋等も被害を受けながらも、発災直後から医薬品等の緊急搬送要請への対応や、各地へ必要な医薬品を届けるべく、一丸となって取り組んでまいりました。今回の衝撃的な大災害を通じて感じたことは、被害を最小限に食い止め、より迅速な復旧、復興に取り組むには、平時からの備えや大災害を想定した訓練等の重要性は言うまでもなく、未曽有の事態に直面する中で行動を起こす原動力となるのは人を思いやる温かい気持ちと困難に立ち向かう勇気、そして何よりも強い使命感が大切だと思いました。いついかなる時も、必要なところへ必要な医薬品をお届けすることは、医薬品卸を主たる事業とする当社グループの最大の使命であり、生命関連企業として、重要な社会インフラの役割を果たすべく、当社グループに必要なマインドを持った人材をしっかりと育成することこそが、企業として最も重要な責務だと感じました。
当社グループは、医薬品をはじめとする生命関連商品の流通やサービスの提供を軸とした、持続可能なヘルスケア提供を実現するため、2022年10月にサステナビリティ委員会を設置しました。私は委員長として、「明日へつなぐ 未来をはぐくむ 一人ひとりにとって今よりももっと良い社会を」をサステナビリティ基本方針に掲げ、環境、社会、経済の3つの要素すべてにおける持続可能性を実現するため、委員会メンバーを中心として、経営陣、部門長などと議論を重ねています。その活動内容の実効性を高め、また健康にまつわる社会課題の解決への取り組みを通じて、企業価値を向上させていくために、先に述べました人材育成に最大限注力し、サステナビリティ経営を推進してまいります。
株式会社バイタルケーエスケー・ホールディングス
代表取締役副社長 サステナビリティ委員会 委員長岡本 総一郎