中期経営計画2027

中期経営計画2027-Move on to the Next Stage-(2025年4月17日版)

中期ビジョン

次代を見据えたビジネスモデルの革新ーフェーズ2ー

当社グループは東証プライム上場企業として、本格的に資本コストを意識したグループ経営の考え方を取り入れ、グループの持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を図っていきます。
そのため、既存事業の収益力強化と事業そのものの見直しに加えて、積極的な成長投資を行い、先の第5次中期経営計画を一段ステップアップさせます。
この中期経営計画2027では中期ビジョン「次代を見据えたビジネスモデルの革新ーフェーズ2ー」において目指す3つの経営目標と、目標実現のための3つの重点施策を設定しました。

当社の目指す姿

パーパスと長期ビジョン2035

バイタルケーエスケー・グループは地域ヘルスケアになくてはならない存在として安定的かつ収益性の高い経営の実現を目指します。

3つの経営目標

私たちは、2028年3月末までの3か年で、この達成にコミットします。

3つの重点施策

事業ポートフォリオ・マネジメント

事業ポートフォリオ・マネジメント

事業ポートフォリオ基本方針:
  ・既存事業においては、ROIC(投下資本利益率)とCAGR(5年売上高成長率)を基準にして、
   毎期評価・モニタリングを実施する。
  ・ハードルレートは、連結のWACC(加重平均資本コスト)を採用する
  (現時点のWACCは6.0%程度(過去3期平均))。
  ・不採算や低成長で「再構築領域」に位置する事業は、事業ポートフォリオ基本方針に則り再生計画を策定し、
   再構築か、撤退かを判断する。

限りある経営資源を適切に配分していくことで、持続的な企業価値向上を目指します。

医薬品卸売業

更なる収益力の強化を目指します。
「いつ、いかなる時も、必要としている人たちに医薬品を届ける」という当社の創業の精神のもと、これまで培ってきた価値観や強みを活かして、新たなステージへと成長していきます。

新規事業(物流受託事業、製薬事業(未承認薬導入支援事業))

 

物流受託事業は、3PLや運送事業等の総合体です。
これまで医薬品卸売事業内で展開していた事業を分離することで、一層の収益性向上を図ります。また、物流関連企業のM&Aにも取り組みます。

当社は現在、㈱バイタルネット営業エリアに4つ、㈱ケーエスケー営業エリアに3つの物流センターを擁しています。2026年度には3PL事業の拠点となる伊勢原物流センター(仮称)を竣工予定です。これらの高機能かつ高品質なサプライチェーンを一層進化させることで、当社の物流機能を、新たな収益の柱として育成していきます。


製薬事業(未承認薬導入支援事業)への参入理由は、①医療に携わる企業として、我が国が直面しているドラッグロス・ラグ問題の解決に主体的に取り組むため。②この事業を軌道に乗せることで、当社の企業価値を一層高め、中長期にわたり、地域のヘルスケアを支える社会インフラとしての責任を果たすためです。
この事業は、当社にとって全く新しい取り組みとなります。こちらもコア事業の医薬品卸売事業とは別の事業の柱として育成していきます。

財務戦略と資本政策

キャッシュフロー・アロケーション

今期から3か年で355億円のキャッシュインを予定しています。それらのキャッシュは中期経営計画2027の施策と照らし合わせ、適切に配分していきます。

株主還元の強化

配当方針をDOE 2.0%以上からDOE 3.0%以上へ変更しました。これにより年間の配当金額は68円(予定)程度となります。

グループ経営体制の強化

事業ポートフォリオ・マネジメント体制 

事業ポートフォリオ基本方針に基づき、毎期決算が確定した段階で当社の経営企画部と経理財務部により、各事業会社の評価を行います。それを経営陣で構成される経営委員会、取締役会の順に上程し、適切な投資配分を決定していきます。
新規事業投資やM&Aは、投資委員会が将来の収益性を厳格に算定した上で検討し、経営委員会、取締役会の順に上程し、意思決定をしていきます。
その他サステナビリティやリスク・コンプライアンスは、プライム企業に相応しい取り組みを引き続き推進します。

ESG活動についても、継続して取り組んでいきます。



 



中期経営計画2027-Move on to the Next Stage-(2025年4月17日版)